独立したばかりの頃は、正直なところ不安がつきまとっていました。自分は職人であり、営業経験など全くないため、果たしてお客様との関係を築けるのか、自分にそんな力があるのか、毎日悩みました。
それでも、心の奥には「お客様に自分の想いを伝えたい」という強い気持ちがありました。この想いだけが、私を支えてくれました。
初めてご挨拶に回ったとき、一軒一軒の家の前で深呼吸し、心を落ち着けました。不安を抱きながらも、笑顔で「こんにちは」と声をかけるたびに、少しずつ緊張が和らいでいくのを感じました。
お客様に私の話を真剣に聞いていただき、不安を抱えたまま過ごす日々から、少しずつ信頼を得ることができた瞬間は、今でも忘れられません。
今では、お問い合わせから施工に至るまで、すべてお客様と正面から向き合って進めるようになりました。「ふくろうさんに頼んで良かった」とお客様から感謝の言葉をいただく瞬間は、私の何よりの励みです。
お客様の笑顔を見ると、職人として、そして一人の人間としてこの仕事を選んだことが正解だったと改めて感じています。
適正な価格で納得できる工程を守り、しっかりとした品質の作業を提供できることは、職人としての誇りです。また、お客様と直接つながり、同じ目線で仕上がりを確認しながら進められるという体験は、今までのどの職業にもなかった充実感をもたらしてくれています。
それが私にとっての“理想の塗装職人の姿”であると、心から感じています。
独立してからの経験を通じて、営業も行う塗装職人としての使命を感じています。これからも、信頼と満足を提供できるよう努力し続け、より多くのお客様に選ばれる存在でありたいと思います。
そのために、日々の仕事を丁寧に行っていく所存です。

